干支のスタートの年、天神祭りの日、大阪で帝王切開により生まれる
縁起が良い日に生まれたにも拘らず、生まれる瞬間からすでに母親に迷惑をかけてしまう

幼少期からジブリ映画の音楽の美しさに惹かれるが、楽器に触れる環境になく野球少年の日々を過ごす
音楽の授業は大嫌いで、特にピアノは見るだけで拒絶反応が出るくらいだった(理由は今となっては思い出せないが、心底嫌いだった女子がピアノを弾いていた等の理由だと思われる)
ろくに楽譜も読めずテストもまともな点数も取れなかったが、ポップスは好んで聴いていた
当時は小室ファミリーがオリコンチャートを圧巻していたが、邦楽の幅広いアーティストを聴いて過ごす
野球チームでは４番サードでホームラン記録を塗り替えるなどし、硬式野球チームの監督に強いスカウトを受ける

中学校に入るとクラブではなくスカウトされた硬式野球チームに入る
監督に全員の前で称賛を受けるなどしたことから３年生の先輩に目を付けられ、いじめられるようになる
非常に厳しい練習の中で体格の出来上がった３年生の先輩からの虐めに限界がきて野球を辞める
そこからは大衆小説を読むようになり、なんとなく小説家になりたいなと思うようになる
この頃から、自分は何かを作ることが向いているんじゃないかと漠然と思うようになる

希望していた公立高校に進学し、母の勧めで吹奏楽部に入りパーカッションを選びドラムを習う
その高校には音楽科があり、音楽科の生徒だらけの吹奏楽部は練習からハイレベルで、県大会で優勝するなどする
満足にプレイできないのに先輩にドラム担当を命令され、学園祭でSADSのコピーバンドをする
その後吹奏楽部を辞め、学園祭を見た同級生から声がかかり簡単なバンド活動をしながら村上春樹や芥川龍之介などの文学小説を読むようになる

３年生の春ごろ、たまたま隣の住人が引っ越す際にいらなくなったエレクトーンを譲り受けて鍵盤楽器に触れる
大嫌いだった鍵盤と出会うことで、作曲という言葉が浮かんでくるようになる
作曲するためには鍵盤が最も適していて、コードが弾けるようになれば作曲はできると聞いたことから、ヤマハ音楽教室に通うようになる

夏期講習も受け、大学に進学し心理学を学ぶつもりでいたが、進路面談の際に先生に「心理学者は胃壁も爛れるようなしんどい仕事だ。君はそれでもいいのかい？」と聞かれ、本当に自分がしたいことを一晩真剣に考える
後に思うとこの一晩は人生の大きな分岐点になっていることに気付く

音楽の先生に音楽大学への進学を相談し、必死の思いでミスなく弾ける程度まで練習した久石譲の「Summer」を披露するが散々な評価を受け、その後面識もない音楽科の先生に無理を言って時間を作ってもらい、ピアノを披露する
「僕も音楽を始めたのが遅くてとても苦労したけれどなんとかなった。短期間でそれだけ弾けるようになったその努力は大切なことだ」と言われ、本当にやりたいことこそが人生において一番大切なことなのかもしれないと思うようになる

音楽大学は断念し、音楽学校でジャズなどを学びながらDTMと作曲を学ぶ
20歳を過ぎてから一年かけて訓練を重ねて相対音感を身につける
当初はBGMの作曲家になりたかったが、アレンジをいくら勉強してもアイディアが浮かんでこず、それよりもメロディが重視される歌ものの方が自分に向いてることに気付き歌ものの作曲家を目指す

学校卒業後は父親のもとで電気工事士として従事しながらバンドでキーボードと作詞と作曲をしたり、養成所でコンペデモテープの作り方を学ぶ
そうしていくうちに歌ものの作曲のデモテープ＝簡単に打ち込んだメロディとコードという認識が時代にそぐわないことを知り、苦手だった編曲とミックスの勉強を一から始め、管弦楽法やミックスダウンに関する書籍等を読む

現在は電気工事士の仕事をしながらDTMを用いて作詞、作曲、編曲、ミックス等全ての作業を一人で行う
楽曲制作にかかる時間は２日から５日ほど