私は性同一性障害者としてこの世に生まれました。

子供の頃から自分の性に違和感を感じていましたが、父が厳格な人であったことと、学校などでのいじめを恐れ、公にすることが出来ませんでした。

且つ、男として生まれてきた以上、男らしく生きなければ辛い人生を辿るのだ・・・と思い込み、３５歳までカミングアウトすることが出来ませんでした。

自分らしく生きることを諦め、将来の目標も無く、ただ仕方なく大学に行き、ただ仕方なく会社に勤め、肌に合わずと１年で辞め、それからは職を転々とする人生でした。

それでも、親に喜んで欲しい一心から、一人の女性と結婚しました。
子供が生まれ、孫の顔を見せることが出来れば、親孝行になるか・・・と考えたからでした。
家庭の為にも一生懸命働こうと、学生時代の友人を頼って入った会社では、パワハラや色々な人間関係の問題、上と下からの板挟みに遭ったりと、精神的に疲れ果て・・・気が付いた時には睡眠障害に陥り、精神科の診断により、鬱病と言われました。

それから、直に会社を辞め、ここから暫く引きこもり生活が始りました。

結婚もし、子供はいないながらも、年齢も当時３０歳を超え、世間でいう働き盛りです。

にもかかわらず、外に出て働けない・・・
外に出ることすらも嫌で、毎日パソコンを付けてダラダラとネット徘徊する、という生活を続けていました。

次第に、自分の価値を疑うようになっていった私は、自殺未遂を犯しました。

幸い、死に至ることはありませんでしたが、このままではまた死を選んでしまう・・・

そう思った私は、精神科に頼ることをやめました。

私が鬱病から克服出来たのは、薬に頼ることをやめ、まず生活習慣を改善させたからです。そして食生活も見直しました。

そして、生き方を真剣に考えることで、３５歳の時にカミングアウトもし、３７歳という遅咲きのオカマバーデビューを果たし、翌年には店長をさせて頂きました♪

今はカウンセラー・コーチ業をさせて頂いております。